加えて、講義形式の指導というのは学校の指導形態と同じです。学校は、先生1人で30人前後の生徒を指導しなければならないので、好ましい方法ではないにもかかわらずこの形式を採用せざるを得ないという事情があります。そして、塾でもやはり講義形式の指導を行うとなると、生徒は学校と塾で同じ形式の指導を2回受けることになります。しかし、同じ内容で同じ形式の指導を2回受けても、あまり効果は上がらないと思います。言い換えれば、学校と同じような形で塾でも指導を受けるのなら、わざわざ塾に行かせる必要が乏しいということです。
学校と塾で教えられる内容が大きく異なっている場合は、この限りではありません。私立中学を目指す小学生が、学校と同じ講義形式の塾でも行く価値が生まれるのは、こういう理由です。普通の公立小学校の授業を受けていても私立中学合格は困難なので、塾で先取りしたり、高度な問題を教えてもらう必要があります。しかし逆に言うと、こうした目標を持たない限りは、学校と同じ形態で指導する塾に行っても仕方がないと思うのです。
学校と異なる方法で教えなければ、塾に行く価値はない。塾に行く価値を高めるためには、学校と違う教え方をしなければならない。そうなると、講義する時間は可能な限り減らして、1人1人の知識量や理解度に合わせた形態の指導を塾は行うべきだ!…僕はそう思うのです。
仮に予習型でこの形態を実行しようとすると、講師が教える分量が多くなりすぎるため、5~6人の生徒を相手にして実現させることは難しいのです。しかし復習型であれば、学校である程度までは教えられているため、塾の側で1から教える必要がないので、5~6人相手でも1人1人を指導する余裕が生まれます。
せっかく学校で授業を受けるのだから、それを最大限利用して指導を行うべきなのです。予習型で講義形式で1から教えるのでは、学校との重複が多すぎて無駄が多いと僕は思っています。復習型にしてこそ、学校の授業を効率的に補完することができるのです。そうした信念の下、楽習堂では復習型の学習指導を行っていきます。
こうした当塾の指導方針に賛同して頂ける方の入塾をお待ちしています。