今回の改革の結果、中学生の授業は二種類が存在することになりました。一つは学年及び科目の指定がある授業で、こちらは従来からある授業です。もう一つは、学年及び科目の指定がない「巡回個別指導」の授業で、こちらは今回新設しました。両者がどのように違うのか、どちらがどういう点において好ましいのかについて、ポイントごとに説明していきたいと思います。
【科目の自由度】
指定ありの授業には、英語と数学しかありません。従って、理科・社会・国語をメインに受講することは、こちらでは不可能です。一方、指定なしの授業では英数理社国五科目から選べます。
もっとも、指定ありの授業であっても、90分授業のうち自由時間として設定されている30分を理社国にあてることはできるので、指定ありの授業でも理社国の指導を受けることは可能ではあるのですが、メインにはなり得ません。90分みっちりと理科・社会・国語の授業を受けたい場合には、指定なしの時間帯をお選び下さい。
【同じ仲間と一緒に学習することの是非】
指定ありの授業では、同じ学年の仲間と机を並べて、だいたい同じ内容の学習をしていくことになります。そうなると、おのずから他の生徒と学習内容について話し合ったり、理解度を競い合ったりする機会が増えます。指定なしの授業だと、同時に受講している他の生徒と別の内容を学習している可能性が高く、こうした機会を得る可能性は低くなります。
同じことを学習する仲間がいた方がいいか、悪いかということは、その生徒の性格も関わっているので、一概には言えません。社交的な子は仲間といた方が会話が楽しめる指定ありの授業の方が通う気になりやすいと思いますが、成績や理解度を比較する機会が増えることは避けられません。特に成績不振で、他人と比較されることが嫌な場合は、指定なしの授業を取る方が望ましいと思います。
続きは次回に。
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