なぜ、講義形式の授業が好ましいものではないのか?
講義形式では、多くの人数に対して同じ内容の講義をすることになります。しかし、それぞれの生徒の知識量や理解度は異なっているため、講義の内容が難しすぎたり、逆に簡単すぎたりする可能性もあります。個々の生徒の差異に対応するためには、生徒に問題を解かせて、その問題を解く過程で講師が一人一人の生徒に助言していく形の方が望ましいと思います。
加えて、講師の話を一方的に聞くという形になってしまうと、一部の生徒は熱心に話を聞こうとしてくれるものの、あまり熱心に話を聞かない生徒も結構います。しかし僕の経験から判断すると、講義形態で一方的に話を聞くという形になると学習に熱心になれない生徒ても、自分で問題を解くという形だと、それなりに学習を進めていくケースがあります。
結局、ただ聞くだけでは、前向きになれないことが多いのでしょう。嫌でも問題を解かされ、自分で考える環境に立たされて、ようやく学習しようとする生徒が多いということだと思います。そして、生徒が解けない問題を講師が指導する過程で、生徒と講師の間に一方的ではない双方向的なコミュニケーションが生まれます。双方向的な会話に巻き込まれると、人は会話の主題を考えざるを得なくなるものです。塾という場であれば、会話の主題は勉強中心になります。こうして、話を聞くだけでは勉強に関心を持たない子でも、勉強に惹き付けられ易くなるのです。
続きは次回に。
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